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タイトルの印象よりはまともな本です。


写真商品名
自分探しが止まらない (ソフトバンク新書 64)
なんとも如何わしげなタイトルと、怪しげな雰囲気を漂わせる序盤。
どうなることかと思ったが、読後感は”予想していたよりずっとまともな本”。
特に自分探しのビジネスモデルに関する辺りは読む価値ありと感じました。

ただ、主題であり、私もそれを期待していた”自分探しに興ずる人々”の人物像はあやふやなまま。
所詮は踊らされているに過ぎない人達を追及しても問題の解決にはならないと考えたのか?
それとも主体性の乏しい人達だから、形が無いのが実態なのか?

おかげで『結局は自分の事しか考えられない小欲の亡者』という
私個人の”自分探し人間観”に修正を加えられることはありませんでした。
引用元:タイトルの印象よりはまともな本です。
若者が陥る自分探しという「病」の症例を丁寧に集めたもの。自分探しには外向きなものと内向きなものがあるとし、引退し旅に出たサッカーの中田英寿やK-1の須藤元気、TV番組「あいのり」に出演する若者、自己啓発セミナー、高橋歩、猿岩石、イラク日本人人質事件、などの豊富な例でそれを説明している。また、就職活動や進路指導、スピリチュアル、ニューエージーやハウツー本の体裁をした自己啓発本などの形で「自分探し」が広く社会に受容されていることを示した。そして「自分探し」のルーツと過去を振り返りつつ、現在それがさらに増え続けている理由を説明しようとしている。

第一章「世界に飛び出す日本の自分探し」、第二章「フリーターの自分探し」は豊富な例を用いて「自分探し」の諸相を浮き彫りにすることに成功している。しかし、第三章「自分探しが食い物にされる社会」は取材不足なのかいくつかの例を挙げただけで量的にも物足りなく、深みを持った問題提起には至らない。第四章「なぜ自分探しが止まらないのか?」では他の章に入れることが出来なかったいくつかの事柄を加えてこの本で述べた事をもう一度振り返るのみで、なぜ止まらないか?の仮説の構築は出来ていない感がある。

「自分探し」をしている自分自身に立ち向かおうとしている著者の姿勢は評価するが、著者はこの作品で自分探しの罠にはまらないための方策を述べてることは出来ていない。「自分探しがとまらない」若者達の人物像を描くことも出来なかったが、しかし、彼らのデータを集め提示した部分は秀逸であり本書の価値はそこにある。
引用元:

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